ギャンブルをこよなく愛した著名な芸術家について

ギャンブルを好むかどうかは、社会のどの階層に属しているか、どれくらい高いIQを有しているかは関係ない。というのも歴史上、数多くの有名な支配者、科学者、政治家、芸術家たちが、実は熱心なギャンブラーだったとわかっているからだ。

世界中の多くの芸術家にとって、ギャンブルは価値のあるアート作品を創作するにあたって良いインスピレーションや動機となりうり、それは今でも世界各地のカジノで垣間見ることができる。完成から何百年と経った今でも、賞賛を浴び続けているギャンブルアート作品があるのだ。

ギャンブルを愛した芸術家

1891年、クロード・モネはフランスの宝くじで13,540ドルを獲得したことをきっかけに、絵画に没頭するようになったといわれている。もしこの時、高額賞金が当たっていなければ、彼がこの世に生み出した素晴らしい作品の数々を見ることはなかっただろう。

 

カラヴァッジョが最初に制作した絵画は、『トランプ詐欺師』であった。この絵を見ると、当時のギャンブル文化がどのようなものであったかをなんとなく理解することができる。また、この絵はカラヴァッジョにとってキャリアの大きなターニングポイントともなった。というのも、カラヴァッジョがジュゼッペ・チェザーリ・ダルピーノの工房を離れ、独立して描いた最初の作品といわれているからだ。

 

ロシアの偉大な作家アレクサンドル・プーシキンの小説『スペードの女王』は、彼のギャンブルとカードゲームへの情熱に大きく影響を受けた作品だ。ちなみに、古典文学者であるプーシキンはカードゲームの中でも、ブリッジをこよなく愛していたそうだ。創作活動に情熱を傾けてはいたが、危険を顧みない性格であったため、しばしばカードで大負けすることもあったとか。有名な話では、『エヴゲーニイ・オネーギン』の原稿を賭け金として使ったともいわれている。カードゲームで負けることが多かったものの、幸運にも、将来の名作が間違った手に渡ることはなかったようだ。

 

フョードル・ドストエフスキーもまた、サイコロゲームやカードゲームに幸運が舞い降りてこなかったロシアの文豪である。彼はポーカーとルーレットを特に好んでいたそう。ある時、ヴィースバーデン滞在中にカジノで大金を失い、その借金を返済するため、急いで出版社と新編の契約を結ばざるを得なくなったという逸話はよく知られている。とはいえ、そのおかげもあってか、彼の小説『賭博者』は世界文学の宝となったのである。

名画が飾られているカジノ

ベラージオ(ラスベガス)… 名画コレクションが充実しているカジノの代表格といえば、やはりラスベガスのベラージオだろう。このカジノには、豪華なアートギャラリーが併設されている。

それに最近の企画展では、ピカソ、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホルなどの作品が展示された。ベラージオを訪れたら、ぜひこのアートギャラリーに足を運んでみるといいだろう。

 

ウィン・リゾーツ … アート好きにはたまらないもう一つの”メッカ”、それはウィン・リゾーツだ。ここでは有名アーティストの絵画だけでなく、彫刻、木製シャンデリア、陶器なども鑑賞することができる。同社のオーナーは、アートコレクションが秘める大きな可能性に気づき、一年中オープンするのではなく、期間限定でゲストのために特別にアート作品を展示することを決めた。